強くて大きくて
僕は離れて見ているだけだった
そぅ それは父親
彼が怖くて仕方がなかった頃
助けてくれる存在を求め
兄を欲しがった僕の元へ彼が来た
そぅ それが弟
僕は汚いものから彼を守った
僕は彼を愛した そして彼もまた僕を
命と命の繋がりが 大切だった
温もりを感じて 幸せだった
鏡台の鏡が割れるまでは
僕は自分を守れなかった
僕は負けたんだ
僕はもぅ 誰も守れない
いつか僕が強くなる日が来るのなら
地と地を繋ぐあの橋の
立派な橋台のように
自分を そして 愛する人を
支えられるほどの
たくさんの 優しさと
力が欲しい
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